地中美術館は作品の数自体はそこまで多くありませんが、その分1つ1つの見ごたえはかなりあります!
作品の見どころや楽しみ方についてまとめましたので、より美術館を楽しんでいただけたらと思います。
展示室によってはより良い環境で作品を見られるように入場人数の制限が付く場所もあります。
待たなければいけない面倒さはありますが、その分自分の番がくれば満足度高く作品を鑑賞できるので皆さまご理解・ご協力を!
世界に誇る建築家・安藤忠雄
引用:Benesse Art Site Naoshima公式HP
直島の美術館といえば安藤忠雄氏の設計です。
地中美術館ももちろんその1つ。
俳優の大泉洋さんがアナザースカイという番組でも訪れていましたね。
これまでいろいろな友人を連れて地中美術館に行きましたが、建築に興味がない人でも「なんかすごい!」とはしゃいでしまいます。
打ちっぱなしコンクリートの表面は無機質で冷たいように感じますが、自然光が多く取り入れられているのでむしろ温かい印象になります。
洗練された空間の中で作品の世界観に浸る時間は格別です。
ちなみに私は地中美術館で迷子になった経験があります。
面積的にはそこまで広くないとはいえ、はしゃいでしまうお子さんからは目を離さないように注意してください(^^;)
地中美術館は『睡蓮』(モネ)のための美術館だった⁉
引用Benesse Art Site Naoshima公式HP
地中美術館を作るという構想が生まれた元に、クロード・モネの『睡蓮』があったと聞いたことがあります。
『睡蓮』のすばらしさに、『睡蓮』を飾る為の美術館を作ろうとしたとか。
まあこれは確証のない情報ではあります。
しかしチケットセンターから地中美術館までの道沿いにある睡蓮を配した庭や、『睡蓮』の展示室を見ると納得してしまうところ。
地中美術館では自然光のみで『睡蓮』を鑑賞することができます。
やはり絵画には光という要素も大切なようです。
以前東京でモネの展示会があり、私も行ってきました。
たくさんの『睡蓮』が展示されていました。
私は美術について専門的に学んでいるわけではないので理論的な部分はわかりません。
ですが、地中美術館の『睡蓮』ほど目が惹きつけられる睡蓮はその展示会にはありませんでした。
絵画そのものなのか、展示方法によるものなのかは分かりません。
明確に言葉にできるものではありませんが、作品から感じる存在感は今まで見た絵画の中でも別格です。
ぜひ、そういう”圧”を実際に感じてみていただきたいと思います。
ちなみに中学生の私は『睡蓮』を『河童』と呼んでいました。
子どもの感性は自由ですね…共感してくださる方はぜひコメントお待ちしています(笑)。
体感型作品のジェームズ・タレル
引用:Benesse Art Site Naoshima公式HP
地中美術館にはジェームズ・タレル氏の作品が複数展示されています。
光の芸術家と呼ばれるにふさわしい、光を使った作品3点です。
中でも『オープン・フィールド』と『オープン・スカイ』は体感型の作品です。
実際に中に入ったり座って見上げたりと、五感で楽しめる作品になっています。
『オープン・フィールド』は白い部屋から青い部屋に移動したかと思ったら、白じゃなくオレンジだった?という感じです。
何言ってるか分からないですよね(笑)。
実際入ってみるとなるほど!となると思いますのでご自身で体感してみてください。
一度に入れる人数に制限がありますので、場合によっては結構並ぶ可能性があるのでご注意を。
『オープン・スカイ』は閉館後から日没にかけてのナイトプログラムもあります。
こちらに参加される場合は、ぜひ日中に一度作品を見た上で時間帯による差を感じていただきたいところ。
ちなみに『オープン・スカイ』の椅子は暖房付きなのか座っているとじんわりと温かく、秋ごろはとても心地よく空を見上げられます。
少しウトウトしてしまうくらい気持ちよいので注意です。
荘厳さに圧倒されるウォルター・デ・マリア
引用:Benesse Art Site Naoshima公式HP
ウォルター・デ・マリア氏の作品はベネッセの屋外にも展示されています。
そちらも素晴らしい作品ですが、地中美術館にある『タイム/タイムレス/ノー・タイム』も素晴らしいです。
高い天井の広い空間に直径2.2mの球体が鎮座し、周囲の金箔を施した柱と相まって荘厳さを感じさせます。
こちらの展示室も他の展示室同様、光源は自然光のみ。
朝、昼、夕方、そして天候によって見せる表情がガラリと変わるので一期一会の鑑賞となるでしょう。
また、この展示室内では時折”ある音”が聞こえることがあります。
完全ランダムで鳴る上に音も1度だけなので、聞こえるかどうかは運次第。
私も母と共に何度かチャレンジしていますが、今のところ実際に聞いたことはありません。
いずれ聞きたいものです。
どんな音なのかはぜひご自身の耳で聞いて確かめてくださいね!
美術館は作品だけじゃない!地中カフェ&ショップ
美術館で楽しめるのは作品だけではありません。
館内併設のカフェやショップには地域の名産や作品に関連する商品がたくさん。
地中美術館に限らず、ぜひとも美術館に行く時にはカフェやショップにも立ち寄っていただきたいところ。
地中カフェの場合は、香川県特産のオリーブ牛や直島で養殖されているのり、瀬戸内レモンなどを使ったメニューが楽しめます。
ドリンクだけでもオシャレな見た目のボトルドリンクがいくつもありますよ!
数量限定ですが、モネの自宅から発見されたレシピノートを元に作ったスイーツもありますよ!
美食家でもあるモネの好んだ味を楽しんでみるのも趣がありますね。
※モネのバナナアイスガトーショコラは2022年3月までのメニューです※
また、大きな窓からは瀬戸内海が一望できます。
室内席だけでなく屋外で瀬戸内の風を感じながら楽しむこともできるので解放感は抜群です。
引用:Benesse Art Site Naoshima公式HP
入口近くにあるミュージアムショップには、作品やアーティストに関連する商品が多く並んでいます。
見ているとつい欲しくなるものばかりです。
付箋やマスキングテープなどの文具類もあるので、ぜひ職場や学校で使って直島の余韻を楽しんでください。
ちなみに私のオススメはモネのレシピを再現したクッキーやジャムです。
時代背景にまで着目して配合にこだわっているとか。
お値段もお手頃なので、私もお土産によく買います。
単純に美味しいというのもありますが、「これがモネの食べたクッキーか~」と思いながら食べると感慨深いです。
まとめ
直島の作品は予備知識なく楽しめるものも多くありますが、知っているとより一層楽しめるものもあります。
地中美術館にも、ぜひ実際に足を運んでお気に入りの作品を見つけていただければと思います。