瀬戸旅
アート

【直島のアート】草間彌生の『赤かぼちゃ』&『南瓜』楽しみ方

直島 かぼちゃ

直島といえば草間彌生さんの作品が有名です。直島のことを知らない人でも、かぼちゃの写真を見れば「見たことある!」という方も多いでしょう。

直島にある2つのかぼちゃの作品についてや楽しみ方をまとめていきます。

赤かぼちゃとは?

直島 赤カボチャ

直島の玄関口である宮浦港にある『赤かぼちゃ』。瀬戸内国際芸術祭2016では公式ガイドブックの表紙に起用されました。SNSで投稿されることも多く、見たことあるという人も多いのでは?

2006年に制作された、高さ4m・幅7mもある大きな作品です。横に広がっているような形状で、芝生の上にある赤と黒ドットのかぼちゃ。遠くから見ると少しテントウ虫っぽいでしょうか(^^;)

作品の解釈は人それぞれですが、作者の草間彌生さんは

太陽の『赤い光』を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった

と語っています。

直島 赤かぼちゃ

中は空洞になっており、表面の水玉模様から中に入れるようになっています。ちょうど顔を出せる穴もあるので、かぼちゃから″ひょっこり″という写真も撮れます。

夜は内部がライトアップされます。ライトも水玉模様に配置されており、昼間とは違った雰囲気を楽しめます。

すぐ近くにあるパビリオンという作品も夜はライトアップされるので、直島に宿泊するなら宮浦港周辺は夜のお散歩も楽しめるでしょう。

ただし作品や港周辺以外はとても暗いので懐中電灯を持参するのがおすすめです。野生のネコやタヌキはいますが、野犬等の襲われるような動物はいないのでご安心ください。

直島 宮浦港 椅子

赤かぼちゃと同じ芝生広場内にある椅子も、個人的には好きなデザインです。

ここに座って遠近法でかぼちゃも一緒に撮影できますよ!
そして座ってみると絶妙なフィット感…よければお試しください。

南瓜

南瓜引用:ベネッセアートサイト直島HP

若い人の間では赤かぼちゃの方が知名度が高いようにも感じますが、実はこちらの″黄かぼちゃ″こと『南瓜』という作品の方が昔からある作品です。

美術館と本村地区を行き来する時には高い確率で通るであろう、直島文化村の入り口付近に設置されています。

1994年に制作された『南瓜』は幅2.5m、高さ2mと赤かぼちゃに比べるとスラッとしています。こちらの方が所謂「草間彌生さんらしい」水玉模様ですね。

海際スレスレに設置されているので、瀬戸内海と広い空を背景に、かなりの存在感を放っています。
曇天ではどこかおどろおどろしく、晴天の日には明るく開放感のある『南瓜』が見られます。天気や時間帯によってその雰囲気が大きく変化しますので何度でも楽しめます。

南瓜が台風で破損?現在は不在

南瓜 台風引用:Youtube

昔から直島のシンボルとして常設展示されてきた『南瓜』ですが、昨年2021年の8月に台風被害に遭い破損してしまいました。

展示されて以降、台風や高潮で波にさらわれて海にプカプカ…ということが過去に何度かあったのですが、最近は危ない時には事前に一時撤去されたりと対策が取られていたようです。

ところが今回の台風では残念ながら被害にあってしまい、3分割に破損してしまったのだとか。ヤフーニュースなどでも取り上げられ、多くの直島ファンが残念がっていることでしょう。

破損したパーツ自体は既に回収されていますが、修復が可能かどうかはまだ不透明ということ。今後修復して再度展示されるのを心待ちにするしかなさそうです。

草間彌生さんについて

草間彌生引用:瀬戸内国際芸術祭2022HP

『南瓜』と『赤かぼちゃ』と作者である草間彌生さんは、言わずと知れた日本が世界に誇るアーティストの1人です。ルイ・ヴィトン、ヴーヴ・クリコといった世界的に有名な企業とのコラボも数多く手がけていますし、ユニクロなどの身近なブランドにもコラボ商品が出ています。

直島以外にも、鹿児島県霧島アートの森や松本市美術館、十和田市現代美術館といった国内の様々な場所に作品が展示されています。中でも東京にある草間彌生美術館は絵画やオブジェなど多くの作品が展示されており、草間彌生さんの世界観を体験することのできる場所です。

作品もさることながら、草間彌生さん本人のビジュアルも有名ですよね。赤い髪に赤い服を着た姿はインパクトも強いというもの。イベントなどに登場することは基本的にありませんのでご本人の姿を拝む機会はありませんが、ご本人も含めての作品ではないかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

『南瓜』については残念ながら現在見ることができませんが、『赤かぼちゃ』の方は常設展示されています。

直島のアートは『赤かぼちゃ』をはじめとして体験的な作品も多いので、ぜひご自分の目で見てみてください!